作品名:た行

「大根」星哲朗

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011748.html 豆腐: 最初から最後まで、わかり易い文章と構成で好感が持てる。 が、地味。

「停電の夜に」松村佳直

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011733.html 豆腐: あざとい! 前後の「闇」で文章をしめるのはいいが、それにしてもあざとい。 内容は普通。

「だれか、いる」内田由伊

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011732.html 豆腐: 黒い箱とカップラーメンの謎、そこに「誰か住んでいる」と感じる語り手の精神構造はギャグのように思える。

「中古本」水池亘

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011722.html 豆腐: 中古本が人を殺す由来がわからず、匂わせもない。のれない。

「手紙」ハナ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011716.html 豆腐: 超自然がらみの「イイ話」だが、良くも悪くもスタンダード。 少なくとも私の求める怪談ではない。

「逃走譚」三和

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011709.html 豆腐: シチュエーションは面白いが、ディテールが漠然としていて話に入り込めない。

「滝津瀬の人魚」三和

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011708.html 豆腐: 人魚の実在を深めていくのかと思ったら、そっちは置き去りだったのでびっくりした。

「妻の指」花崎狂華

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011682.html 豆腐: 文章にところどころ重複がある。 オチも強引な感じを受けた。

「友達」崩木十弐

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011670.html 豆腐: 墨と炭の符合がぱっと頭に浮かぶ。 日常に侵入してくる怪異の不気味な存在感がいい。 ところどころで変な表現(「室」じゃなくて「部屋」でいいんじゃ?)があるけど。

「天井の座布団」江口久路

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011651.html 豆腐: 怪異の独創性がいい。方言の部分が読みづらい。

「トンネル」剣先あおり

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011644.html 豆腐: 「心霊スポットとして有名なトンネルが静かに口を開けて佇んでいるからだ」はないでしょ。「前から一度は〜入れずじまいだったからだ」じゃない? 電話の音と非通知着信の符合、着信がその後も続く下…

「田辺坂」渋江照彦

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011640.html 豆腐: 坂の説明がくどいが、一転、怪異の説明になると無駄がなく、最後まで一定のテンションを保って不気味な事実だけを連ねていくのがいい。

「同居人」きりゑ薫

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011631.html 豆腐: 冒頭の違和感で目を引きつけられ、中盤で異形の存在に気づく流れで面白いと思った。 即座に怪異を受け入れるのではなく、怖がりながらも互いに不可侵の気持ちで観察し続ける、などの終わり方ならお豆…

「手」タダスケ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011623.html 豆腐: 「手首より上」? どちらかというと「手首から先」の方がわかりやすくないかな? そして、手がどこに現れたのか書かれておらず、オチも変。 構成をもっと考えて。

「父の思い出」葉原あきよ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011613.html 豆腐: 足を向けていたから怒られたとか、そういう話かと思った。 個人的な感覚のレベルで止まっているので、怪談とはいいづらいのでは?

「毒々しい虫」ヒノ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011604.html 豆腐: よっぽど効果を期待する以外は、敬体と常体、一人称視点と三人称視点は統一した方がいい。

「父と娘」蒼 隼大

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011603.html 豆腐: 忌避するものに犯され、それを孕むことの恐怖と快感にクローズアップすると、個人的には好み。 この段階ではただのエログロシチュエーション怪談。

「父、母不在」おばば

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011598.html 豆腐: シチュエーションを伝える文章に難あり。誰が母の絵を描いたの? そして怪談ではない。

「月にまつわる」秋知

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011577.html 豆腐: 「月」と「母」の因果関係が不明なままでは、いまいちのりきれず、イメージに対する都合の良さによって配置されたお話、という風に感じてしまった。

「こだまでしょうか・・・」黄昏白髪

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011572.html 豆腐: 山の描写などに面白いものがあるけど、基本的に文章にまだ硬さがあり、読みづらい。 言葉のつながり、選び方、語られる中身の整合性などに気を付ければ、もっともっとよくなると思う。 あと、こだま…

「ドライブ」ちゅん

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011569.html 豆腐: 出だしとラスト、せっかく演出しているのに、警告の声と峠の手、二つの怪異が競合して怖さが分散している。 ところで、主人公の名前になんか意味があるの?

「時計」K・I

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011529.html 豆腐: 虐待の連鎖を思わせる展開がいい。 呪いの影響が類型的なのとインパクトが弱いのが難点。 「とても甲高い声」や「平板な顔」など、ひっかかる表現も。

「伝達」春

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011524.html 豆腐: 断絶の話は好き。 でも、怪談としての新味に乏しい。

「独演会のおみやげ」日原雄一

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011521.html 豆腐: 正体不明な「かりんとう」など、不気味な雰囲気を盛り上げる小道具がいい。

「ちけい」朱雀門出

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011515.html 豆腐: 題名の意味に気づいてはっとさせられる構成がうまい。僧の描写も不気味でいい。

「兄と父」かまみ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011506.html 豆腐: 語りたい内容に対して構成が追いついていない。 あと、ショートショートだよね。

「やまのいのち」三田 とりの

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011495.html 豆腐: 因果譚としては面白いけど、怪異っぽさが薄い。

「誰も愛せない子の話」恨み屋『K』

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011493.html 豆腐: 独善的な男の話がメインに出すぎて、怪談としてのバランスが悪い。 一般に怖いと思うであろう死後のルールも、さらっとかわす語り手の超然とした態度に、嫌味は感じても恐怖は感じませんでした。 唐…

「タクシーのこと」古雅みくる

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011482.html 豆腐: 「──私がいた」の部分が、写真の中のものなのか、それともなんらかの像としてのものなのか、はっきりできれば□三つだったかも。 それくらい、いい。

「例えば、その手は何のためにある?」時貞 八雲

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011481.html 豆腐: 外在する怪異でないと解釈できてしまうと、ただのファンタジーになってしまう点が惜しい。