作者名:な行

「私の名を呼んだ。」南佐 青洲

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011752.html 豆腐: 「暴力的な赤」が唐突すぎる上に、真相を想像させる伏線にも欠け、作者の頭の中でのみ話が進行しているように思う。

「きれい好き」野棲あづこ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011745.html 豆腐: たぶん幽霊かなにかなのだろうけど、そう考えるにたる伏線がなく、「こういう場合ならたぶん幽霊だろうな」という「それっぽい考え方」によりかかりすぎている。

「蜘蛛の糸」野棲あづこ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011744.html 豆腐: これだけでは、女と蜘蛛の関係がわからない。 束縛が蜘蛛の怪異のかたちをとった、というだけ。

「親しい彼女」野棲あづこ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011742.html 豆腐: 「もうすぐ死んじゃうかもしれない人って写真に撮ると瞳に光が入らないで真っ黒に写る」という怪異が実証されるだけの話。 加工とか修正とかは、誰が、いつ、したんだろう。

「欲望の欠片」野棘かな

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011690.html 豆腐: 語り手はかつて同じ場所で上級生=人魚に会っているのか。 だとしても、上級生と伯父の関係が不鮮明で、語り手の気持ちが伝わってこない。

「バーきわこ」内藤 了

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011675.html 豆腐: 面白いが、恐怖のカタルシスに欠ける。

「八階」斜 斤

豆腐: で? 文章は達者ですが、不可思議な「八階」にたどり着き、不安を味わった、その先が読みたくなってしまいます。 また、不可思議な暗闇に残された不安と、開いていない扉からやってくる足音と気配の不思議さが競合し、どちらを怖がればいいのかわから…

「洗車」内藤 了

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011599.html 豆腐: 倒置する怪異と、それが連鎖する構図は面白いが、ところどころ説明に難あり。あと、「ぞっとする」と言い切ってしまうのは諸刃の剣。

「未だにあなたはみつからない」根多加良

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011584.html 豆腐: 語り手が自身の体験を語っているのか、社内の誰かの話を語っているのか、途中からわかりづらくなる。中年女が語る携帯電話の入手課程や波打ち際の怪異は面白いが、語り手(あるいは社内の誰か)が体…

「五本足の椅子」斜 斤

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011547.html 豆腐: 話は面白いし、怪異も不思議に不気味でいいんだけど、「クラスに転入してきたばかりのイェル君に〜」以降の文章が、個人的にはごつごつと引っかかってどうしても読みづらい。 スタイルなんだとは思う…

「虫の交尾」猫張斗

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011483.html 豆腐: なんで「バーガー臭い息」なんだろ。 虫の霊? 虫の復讐として、アメリカ都市伝説風怪奇譚にしたほうがよかったんじゃないかと思う。

「母の冷蔵庫」西村風池

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011380.html 豆腐: 不気味な中に母の存在を感じさせる描写が畳み掛けられるのはいい。 やはりところどころにある語り手の独白が邪魔。

「夜の公園」西村風池

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011379.html 豆腐: 夜の公園のイメージがいい。 客観描写が続く中の「見てはいけないものを見てしまったようで」が邪魔。

「訪問者」西村風池

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011377.html 豆腐: 雰囲気以上のものがない。