豆腐:□□

「鰻」小林

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011750.html 豆腐: 短く、キレがいい。 深く考えてはいけない話を、深く考えさせないテンポと文章が好み。

「ループ」和泉あかね

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011704.html 豆腐: 個人的には、すごく好きな話に似ていて、途中でオチが読めてしまったが、よくまとまっている。

「消えた指」よしお てつ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011686.html 豆腐: 事後から語り始め、怪異を想像させながら二段目のオチにたどり着くまで、丁寧に書かれていて好感が持てる。

「啓蟄」沙木とも子

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011681.html 豆腐: 静かな怪異の描写を取り巻く、これもまた静かな人の業のゆらめきがいい。 高い完成度。

「白い手」青木しょう

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011677.html 豆腐: 読みやすい文章で、個人的に好みなテーマを描かれたのでお豆腐多め。 怪異の描写をもう少し丁寧に、老婆の理解は唐突でも、読み手には唐突でないようにすればもっとよかった。

「スペルバウンド」葦原崇貴

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011676.html 豆腐: 綺麗に決まっている。 「パーム」などの専門用語に戸惑った向きがあったのと、綺麗さ故か、地味なのが瑕瑾。

「田辺坂」渋江照彦

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011640.html 豆腐: 坂の説明がくどいが、一転、怪異の説明になると無駄がなく、最後まで一定のテンションを保って不気味な事実だけを連ねていくのがいい。

「モンシロチョウ」芦原崇貴

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011635.html 豆腐: 彼女の最期の部分は、もう一行くらい後ろでもよかったような。 それにしても、引っ掛かりのまったくない文章を読むとうれしくなる。

「ケージ」三浦さんぽ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011634.html 豆腐: 独特の文体にクセがあるものの、これはいい。ただ、最後の「討い拭」が効果にしても文字化けにしても邪魔じゃないかな。

「同居人」きりゑ薫

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011631.html 豆腐: 冒頭の違和感で目を引きつけられ、中盤で異形の存在に気づく流れで面白いと思った。 即座に怪異を受け入れるのではなく、怖がりながらも互いに不可侵の気持ちで観察し続ける、などの終わり方ならお豆…

「淫夢」化野蝶々

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011578.html 豆腐: 文章はこなれているし、書きたいイメージもストレートに伝わってくる。個人的には模範的な一編だと思う。あとは好みの問題。

「怪談王」新熊昇

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011550.html 豆腐: 面白いんだけど、ところどころ誤字脱字があるのと、最初の一文から題名を「大怪談王」にした方がよかったのでは、と思ってしまったので。

「うし」つばきとよたろう

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011546.html 豆腐: 題名から内田百間「件」のオマージュと思われる点が、前二作に比べて奇妙度(あくまで私の中の)を減らしていて残念。

「如何にも罠」つばきとよたろう

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011544.html 豆腐: 盛り上がって最後ですっぽかされた感じ。 ラスト一文の以後、で、どうなったかが気になるし、それがないと画竜点睛を欠く気がするが、それが罠なのか。

「警告」丸山政也

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011537.html 豆腐: 入院患者がみな語り手を惹きつけるラインナップの持ち主だったのかとか、題名が「警告」ではなく「診断」の方がよかったのではないかとか、ツッコミが思い浮かぶものの、好き。 お豆腐3つにしなかっ…

「独演会のおみやげ」日原雄一

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011521.html 豆腐: 正体不明な「かりんとう」など、不気味な雰囲気を盛り上げる小道具がいい。

「ちけい」朱雀門出

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011515.html 豆腐: 題名の意味に気づいてはっとさせられる構成がうまい。僧の描写も不気味でいい。

「百一人物語」針山

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011512.html 豆腐: アイディアが好き。実行出来るのかどうかを考えてさめてしまった部分がある。

「未収録」暮木椎哉

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011508.html 豆腐: 読んでいてひっかからない文章がいい。 それらしさのバランスを上手くとっている内容もいい。

「叔父の話」深田 亨

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011504.html 豆腐: ありきたりといえばありきたりだけど、それを叔父のキャラクターを説明するのに使うのはうまい。 安定した書き口もいい。

「ギミック」谷一生

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011488.html 豆腐: 最初の「(ここまでは実話)」ではびっくりしたが、二度目で狙いが伝わったのでほっとした。 「金策」だけではロープの存在感が薄いのが残念。

「おねえさん」純太郎

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011485.html 豆腐: グロテスクとエロスのバランスがいい。 個人的には、香水は甘い匂いはしないと思うので、肉体のニオイみたいなのにすればよかったと思う。

「黒松の盆栽」丸山政也

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011484.html 豆腐: 細かい言葉づかいがひっかかるが、不気味な符号が超自然の干渉を思わせるバランスがいい。

「タクシーのこと」古雅みくる

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011482.html 豆腐: 「──私がいた」の部分が、写真の中のものなのか、それともなんらかの像としてのものなのか、はっきりできれば□三つだったかも。 それくらい、いい。

「蕎麦屋の犬」三田 とりの

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011450.html 豆腐: 創作のニオイがプンプンする以外はいい。 犬怪談て珍しい気がする。

「足下に寝ている電話の向こう」麻生ケータ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011448.html 豆腐: 題名が意味不明。いや、解るんだけど、変。 最後の「取り」はいらない。

「死んだ白猫」道標法師

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011437.html 豆腐: アイディアはいいのに書き方で損をしている。 聞き語り風にするなら語り手を突き放したほうがいいし、完全フィクションにしてしまうならディティールや「言わずにすませること」に気を配ったほうがい…

「怪検一級」新熊昇

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011430.html 豆腐: そらっとぼけたコミカルさは、スタンダードだけど愛すべきもの。 水木しげるの絵を思い浮かべる。

「赤ちゃん」炭酸水

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011424.html 豆腐: 読み返すと冒頭の「のだそうだ」が不要だったり、細かい言葉遣いが微妙だが、おおむねいい。

「おっさん卵」畦ノ陽

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011418.html 豆腐: エログロ、という以外に特に感想なし。苦手なのかも。 雰囲気はある。