豆腐: 

「私の名を呼んだ。」南佐 青洲

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011752.html 豆腐: 「暴力的な赤」が唐突すぎる上に、真相を想像させる伏線にも欠け、作者の頭の中でのみ話が進行しているように思う。

「家族旅行」富安健夫

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011751.html 豆腐: 地雷原に迷い込んだ子どもが危ないって話? それは怪談じゃないでしょう。

「切り手、絡み手」一双

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011747.html 豆腐: モディリアニとその妻、娘、孫を扱った伝奇もので、怪談としての要素は最後のモディリアニとその妻の幻影だけ。 伝奇を投稿したチャレンジは素晴らしいが、怪談としては普通。さしてレベルの高いもの…

「きれい好き」野棲あづこ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011745.html 豆腐: たぶん幽霊かなにかなのだろうけど、そう考えるにたる伏線がなく、「こういう場合ならたぶん幽霊だろうな」という「それっぽい考え方」によりかかりすぎている。

「蜘蛛の糸」野棲あづこ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011744.html 豆腐: これだけでは、女と蜘蛛の関係がわからない。 束縛が蜘蛛の怪異のかたちをとった、というだけ。

「親しい彼女」野棲あづこ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011742.html 豆腐: 「もうすぐ死んじゃうかもしれない人って写真に撮ると瞳に光が入らないで真っ黒に写る」という怪異が実証されるだけの話。 加工とか修正とかは、誰が、いつ、したんだろう。

「午前3時25分」如月 恵

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011741.html 豆腐: 最後、「〜かもしれない」が連呼されるので、そんなに「怪談らしさ」に自信がないのかと邪推してしまう。

「書割」菊芋

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011739.html 豆腐: 因果譚だが、理由を匂わせるものもなく、書割を中心にしたファンタジーのように読める。

「物を無駄にするな」黒咲典

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011736.html 豆腐: 変質的で猟奇な話であり、怪談とは思われない。

「夏の夜と浴衣の彼女」吉野蕨

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011735.html 豆腐: 「生存調査」は「現況把握調査」とかの方が、そのスタッフらしい言い方になるのではと思った。 そして、長ければいいというものではないが、短ければいいというものでもない。

「家族」イチトヲ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011734.html 豆腐: 幽霊が擬似家族を語る、というのは面白い。でも怖くない。

「だれか、いる」内田由伊

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011732.html 豆腐: 黒い箱とカップラーメンの謎、そこに「誰か住んでいる」と感じる語り手の精神構造はギャグのように思える。

「首地蔵」北詰 渚

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011729.html 豆腐: 首から上がなくて、どこがしゃべっているの? ビニール袋の震えが声になる、とかならいいのに。

「凶」北詰 渚

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011728.html 豆腐: おみくじに書いてあることが実現し、殺されるというだけの話。面白くもなし、怖くもなし。

「安眠」星哲朗

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011727.html 豆腐: えっ、それだけ? 死の瞬間の気持ちを描いてそれが怪談だと言えるの?

「距離」イチトヲ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011723.html 豆腐: 距離を説明する文章がわかりにくく、なにが起こっているのかも不明。

「中古本」水池亘

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011722.html 豆腐: 中古本が人を殺す由来がわからず、匂わせもない。のれない。

「金縛り?」百句鳥

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011720.html 豆腐: 金縛りかと思ったら動きまわる子供の霊だった、というだけ。 Aの怪異と思わせておいて実はB、というのはよくある手ですが、この作品の場合はそのどちらもがありきたりであり、しかも長らくAと思わ…

「親子の面影」メジャヴ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011718.html 豆腐: 「親子」ではないのでは? たぶん、 「少女の拙い言葉で描写される家族の不幸が、実は幽霊によって語られたものである、ということに最後で気づき、ぞっとするとともに哀れをさそう」 という構図を思…

「喪中ニツキ」メジャヴ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011717.html 豆腐: 床にいた家族のかつての姿=幽霊を見た、たたきつぶした、で、なぜ「死んで」しまうの? 頭の中のイメージを、他人に伝える技術をもっと磨いた方がいいと思います。

「手紙」ハナ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011716.html 豆腐: 超自然がらみの「イイ話」だが、良くも悪くもスタンダード。 少なくとも私の求める怪談ではない。

「縊死の木」菊芋/

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011697.html 豆腐: 死によって心の平衡を得る、というのは梶井基次郎の昔からよくある話で、そこに猫がからんで、それによって陰鬱な平衡から脱却できる、というのはご都合主義的。 そういえば、首を吊る木と猫、という…

「滝津瀬の人魚」三和

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011708.html 豆腐: 人魚の実在を深めていくのかと思ったら、そっちは置き去りだったのでびっくりした。

「悪寒」求春

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011707.html 豆腐: 何回か前のこの賞で、「部屋に出没するゲジゲジが怖い」というだけの話が数件の投稿されたことを思い出しました。あのシンクロニシティは怖かったです。

「僕たち」kanhan

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011702.html 豆腐: いじめられっこは、その復讐をこの世の法則では成し遂げられない、という展開はありきたり。怪異や、それを生む怨念の描写を増やしてみるなどすれば独創性が出るかも。

「大岩課長」不治売

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011698.html 豆腐: 「小さいおっさん」とてのひらサイズの課長を結びつけて怪談と言い切るのは乱暴というか強引というか。

「入水」メジャヴ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011696.html 豆腐: 怪異らしきものが沼中の幻影とその台詞しかなく、それが偽悪的な雰囲気の文章で装飾されているだけ。 沼というロケーションも、入水というテーマからのもので、それも文体から導きだされたものに思え…

「パシャ」化野蝶々

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011694.html 豆腐: ネタとして怖さを感じず、また語り手のキャラクターに対して嫌悪感はあっても恐怖は感じないので、この上怪異に対する恐怖を持つ人物がいないとどこも怖がれなかった。

「怪談小説」甲斐子太郎

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011692.html 豆腐: 怪異が起こってそれだけ、というのは、よっぽどうまくやらないと難しいのでは。 ディテールの取捨選択、言葉づかいなど気を配った方がいい点がまだある。

「2度めの握手」師匠

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011691.html 豆腐: 途中で、冒頭の一文は間違いなのかと思ったが、そうではなくてびっくりした。