「縊死の木」菊芋/

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 豆腐: 
 死によって心の平衡を得る、というのは梶井基次郎の昔からよくある話で、そこに猫がからんで、それによって陰鬱な平衡から脱却できる、というのはご都合主義的。

 そういえば、首を吊る木と猫、という符合(?)は、夏目漱石の『吾輩は猫である』を思わせます。
 あれは主役が猫でしたし、苦沙弥先生の弟子が語る怪談には、「縊れ鬼」のものがありました。