2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「知らせの鴉」内田花

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011653.html 豆腐: ところどころ引っかかる描写があったりはするが、全体の雰囲気や流れはいい。 どうにかして一行削り、最後の一文は一行あけると余韻が出ていいと思う。

「夫婦喧嘩」ブル

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011652.html 豆腐: 「お父さん」と「とうさん」、二種類の呼び方があったり、最後だけ敬体になるのは統一した方がいい。 オチも読みやすく、最後で痴呆症をネタにブラフをかけ続ける意味がわからない。

「天井の座布団」江口久路

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011651.html 豆腐: 怪異の独創性がいい。方言の部分が読みづらい。

「夜警」江口久路

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011650.html 豆腐: 巨大な建物を表現するのに「軍艦」を使うか? 最後の「と言った」は、前の分の「と言った」と被ってしまう。 老婆の出現も特に必然性がない。

「裏庭」江口久路

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011649.html 豆腐: 月は罪悪感のイメージ? しかし、それだと語り手の妄想の可能性も出てくるので、なんとも言いがたい。

「十七時の怪談」百句鳥

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011648.html 豆腐: 文章のつなぎに難があるのと、大仰な言葉づかいをしてしまう点で、スムーズに文章に入り込めない。 螺旋階段なら螺旋階段と一言言えばいいのでは?

「予測変換」和泉あかね

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011647.html 豆腐: 怪異なのか変質的な異常心理なのか掴みどころがない。そもそも最後の二センテンスにしかそれらしい描写がない。

「赤いランドセル」クジラマク

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011646.html 豆腐: こちらも同様、レベルは高いが、密度を濃くして叩きつけるのが、必ずしもいいとは限らない。

「新築」クジラマク

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011645.html 豆腐: 怪異の質、それを語るテクニックなど、安定して上手いが、密度が濃すぎてテンポに欠ける。

「トンネル」剣先あおり

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011644.html 豆腐: 「心霊スポットとして有名なトンネルが静かに口を開けて佇んでいるからだ」はないでしょ。「前から一度は〜入れずじまいだったからだ」じゃない? 電話の音と非通知着信の符合、着信がその後も続く下…

「ライブベイト」朱雀門出

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011643.html 豆腐: 「右目と左目の視線が微妙にずれている」がいい。 ほかは「牛の首」系の話に新規のディティールが増えた感じ。

「覇婆寺白熱怪談」迷跡

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011642.html 豆腐: 「一見重厚だけど結構軽い」人間が「一生懸命になって」凝った怪談を用意するか? 理屈好きの幽霊は面白いが、哲学ネタを抜くとただとり憑かれただけの話になってしまう。

「赤い橋」高中千春

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011641.html 豆腐: 「街灯の間隔は広く〜」からの橋の描写に、ひっかかるところが多い。 あと、靴は脱ぐもので剥がすものではない。それ以外はいい。

「田辺坂」渋江照彦

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011640.html 豆腐: 坂の説明がくどいが、一転、怪異の説明になると無駄がなく、最後まで一定のテンションを保って不気味な事実だけを連ねていくのがいい。

「八階」斜 斤

豆腐: で? 文章は達者ですが、不可思議な「八階」にたどり着き、不安を味わった、その先が読みたくなってしまいます。 また、不可思議な暗闇に残された不安と、開いていない扉からやってくる足音と気配の不思議さが競合し、どちらを怖がればいいのかわから…

「亀甲墓」道楽猫

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011638.html 豆腐: ここまで長く書く必要があるのかと思うくらいスタンダード。 沖縄である理由が題名にしかない。

「相乗りタクシー」道楽猫

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011637.html 豆腐: 最後の二行は一行にまとめたほうが店舗テンポがいいんじゃないかな。

「イソメのこと」間遠南

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011636.html 豆腐: 蠱毒の話のように思えたので、よくある「その先拡大していく恐怖」みたいなのはないのかと思った。 まあ、これはこれでいい。

「モンシロチョウ」芦原崇貴

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011635.html 豆腐: 彼女の最期の部分は、もう一行くらい後ろでもよかったような。 それにしても、引っ掛かりのまったくない文章を読むとうれしくなる。

「ケージ」三浦さんぽ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011634.html 豆腐: 独特の文体にクセがあるものの、これはいい。ただ、最後の「討い拭」が効果にしても文字化けにしても邪魔じゃないかな。

「兄妹」あずき

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011633.html 豆腐: ロバート氏はなんで有名だったの? どうせならその理由と語り手の殺意を組み合わせるなどすればよかったのに。

「添い遂げる」きりゑ薫

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011632.html 豆腐: 妻から好かれていたのか嫌われていたのか、妻を好いていたのかそうでもなかったのか、そういうことを書かなければただ怪異があるだけ。

「同居人」きりゑ薫

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011631.html 豆腐: 冒頭の違和感で目を引きつけられ、中盤で異形の存在に気づく流れで面白いと思った。 即座に怪異を受け入れるのではなく、怖がりながらも互いに不可侵の気持ちで観察し続ける、などの終わり方ならお豆…

「「死ぬな」」きりゑ薫

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011630.html 豆腐: 途中でギミックがバレるので、もっと短くていい。

「島津兵の無念」音城弦二朗

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011629.html 豆腐: 島津兵の亡霊はどこに立つのかという疑問はあるが、続く長広舌に怪異を求める気持ちがうんざりと萎え、かと思うとオチで件の亡霊が話を終えるまで犠牲者を離さないうざい性質の持ち主だと知れて、そ…

「不死鮒」音城弦二朗

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011628.html 豆腐: 腹を割いても「鮒は完全な死に至って」いないと言っているのに、あとで「体を割かれた時点で絶命して」いると言っている。 特に大して新味のある内容ではないので、文章の荒が目立ってしまう。

「黒い蟲」トラネコトラ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011627.html 豆腐: 「胎」は「はら」、「趾」は「あしゆび」と読ませたいのなら、せめてかっこ書きでルビを用意してはどうか。 というか、鳥の子宮ってどうなってるの?

「16歳の悪夢」タダスケ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011626.html 豆腐: はいはい。 怪異に至る情報の提示の仕方にムードがなく、無駄がないといえば聞こえはいいですが、早い段階でギミックがわかってしまいます。 さらに、追い詰められて反撃した結果、化け物を倒してし…

「後輩の首」高中千春

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011625.html 豆腐: はあ? 文章のつなぎがまったくなっていないように思います。 大学時代の記憶が誰のものなのか、「H君」でない語り手は何者なのか、結局首がのっているはなぜか、など、構成がぐちゃぐちゃなために…

「影月の巨人」黒漆

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011624.html#more 豆腐: 格好いい言葉づかいをしたいのだろうが、それを制御しきれず、結果意味が通らなくなっている。 「畦守」は造語らしく、字面で意味はなんとなくつかめるがフレーバー臭が強すぎます。 「鈍色」は…