作者名:か行

「鰻」小林

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011750.html 豆腐: 短く、キレがいい。 深く考えてはいけない話を、深く考えさせないテンポと文章が好み。

「公衆電話」如月 恵

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011746.html 豆腐: 「そこで何者かが女の子を襲ってきて、女の子は公衆電話に駆け込んだまま息絶えてしまった」は、最後まで読むと説明的すぎる。 もっと得体のしれない何かがいる、不可思議な感じをもった文章であれば…

「午前3時25分」如月 恵

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011741.html 豆腐: 最後、「〜かもしれない」が連呼されるので、そんなに「怪談らしさ」に自信がないのかと邪推してしまう。

「書割」菊芋

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011739.html 豆腐: 因果譚だが、理由を匂わせるものもなく、書割を中心にしたファンタジーのように読める。

「物を無駄にするな」黒咲典

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011736.html 豆腐: 変質的で猟奇な話であり、怪談とは思われない。

「首地蔵」北詰 渚

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011729.html 豆腐: 首から上がなくて、どこがしゃべっているの? ビニール袋の震えが声になる、とかならいいのに。

「凶」北詰 渚

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011728.html 豆腐: おみくじに書いてあることが実現し、殺されるというだけの話。面白くもなし、怖くもなし。

「最後に会った友人」黒崎典

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011721.html 豆腐: 平易な文章で、特に盛り上げもないのかと思ったら最後で落とす。 スタンダードだが全体の雰囲気が楽しい。

「縊死の木」菊芋/

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011697.html 豆腐: 死によって心の平衡を得る、というのは梶井基次郎の昔からよくある話で、そこに猫がからんで、それによって陰鬱な平衡から脱却できる、というのはご都合主義的。 そういえば、首を吊る木と猫、という…

「かくれんぼ」菊芋/□

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011696.html 豆腐: あっけらかんと、でもしみじみするジェントル・ゴーストものだが、なぜかくれんぼなのかとか、父娘が子供に戻ってしまう理由がわからず、その不思議に代わる物語の強さもなかった。

「悪寒」求春

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011707.html 豆腐: 何回か前のこの賞で、「部屋に出没するゲジゲジが怖い」というだけの話が数件の投稿されたことを思い出しました。あのシンクロニシティは怖かったです。

「怪談小説」甲斐子太郎

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011692.html 豆腐: 怪異が起こってそれだけ、というのは、よっぽどうまくやらないと難しいのでは。 ディテールの取捨選択、言葉づかいなど気を配った方がいい点がまだある。

「安心できる我が家」黒崎典

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011683.html 豆腐: 普通。 怪異の存在をにわおせ、その予兆で恐怖を誘う手法なのだと思いますが、「こうかな?」と想像する展開にことごとく合致してしまい、意外性を感じませんでした。

「酒捻り」敬志

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011678.html 豆腐: 目に見える異常の描写はすばらしいが、扱っているテーマがテーマだけに個人の妄想の可能性が拭えず、怪異としてのレベルが低くなっているのが残念。

「初体験」込宮宴

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011674.html 豆腐: 金縛り初体験の話、というだけだった。

「昔日の契約」紅 侘助

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011673.html 豆腐: よくある「廃屋で変な物を持ち帰ったら」話だと思いながら読み、それ以上にはならないことに最後で気づいた。

「空襲を受け」甲斐子太郎/

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011672.html 豆腐: 書き手が思ったことが、読み手にも伝わらなければ意味がない。 一読み手として、これはただの思いこみだとしか思わなかった。

「友達」崩木十弐

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011670.html 豆腐: 墨と炭の符合がぱっと頭に浮かぶ。 日常に侵入してくる怪異の不気味な存在感がいい。 ところどころで変な表現(「室」じゃなくて「部屋」でいいんじゃ?)があるけど。

「同じ鏡は見られない」古屋賢一

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011659.html 豆腐: 「でも、やっぱり、フューチャーイメージのチャンネルがリンクしてなかったのは〜」で、それまでの印象ががらりと変わる展開はよかったが、最後で以前の投稿作に関して反省をし始めるくだりは完全に…

「そば殻の枕」古賀みくる

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011658.html 豆腐: それなりによくできているが、よくある話でインパクトが弱い。

「背中が…。」甲斐子太郎

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011654.html 豆腐: 作者がどんな人かは知りませんが、チャレンジすることはいいことだと思う。まずは、色んな小説を読むことから始めると方がいい。

「赤いランドセル」クジラマク

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011646.html 豆腐: こちらも同様、レベルは高いが、密度を濃くして叩きつけるのが、必ずしもいいとは限らない。

「新築」クジラマク

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011645.html 豆腐: 怪異の質、それを語るテクニックなど、安定して上手いが、密度が濃すぎてテンポに欠ける。

「トンネル」剣先あおり

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011644.html 豆腐: 「心霊スポットとして有名なトンネルが静かに口を開けて佇んでいるからだ」はないでしょ。「前から一度は〜入れずじまいだったからだ」じゃない? 電話の音と非通知着信の符合、着信がその後も続く下…

「添い遂げる」きりゑ薫

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011632.html 豆腐: 妻から好かれていたのか嫌われていたのか、妻を好いていたのかそうでもなかったのか、そういうことを書かなければただ怪異があるだけ。

「同居人」きりゑ薫

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011631.html 豆腐: 冒頭の違和感で目を引きつけられ、中盤で異形の存在に気づく流れで面白いと思った。 即座に怪異を受け入れるのではなく、怖がりながらも互いに不可侵の気持ちで観察し続ける、などの終わり方ならお豆…

「「死ぬな」」きりゑ薫

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011630.html 豆腐: 途中でギミックがバレるので、もっと短くていい。

「影月の巨人」黒漆

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011624.html#more 豆腐: 格好いい言葉づかいをしたいのだろうが、それを制御しきれず、結果意味が通らなくなっている。 「畦守」は造語らしく、字面で意味はなんとなくつかめるがフレーバー臭が強すぎます。 「鈍色」は…

「最後の電話」カオル

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011619.html 豆腐: 同窓生の間だけで連鎖する怪異、というのもちょっと納得がいかない。 電話を媒介とするなら、家族友人恋人仕事仲間などでもっと死者が出ているのでは?

「12月8日」小林裕

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011612.html 豆腐: ジョン・レノンに関する記憶と殺人に符合を見出すファンタジーのように思う。怪談なのかどうか。