作者名:さ行

「きのどく」サイトウチエコ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011713.html 豆腐: 煙草と線香に符合がある、という以外は、特に新味もひっかかりもない話。

「夢遊する鯉」三和

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011706.html 豆腐: 静かに耽美な雰囲気。これはこれでいい。

「はじまりの場所」沙木とも子

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011703.html 豆腐: 父はその場所でマタギを捨て、舞踏家として贖罪の舞を舞っていたということか。土饅頭は超自然の力に導かれてそこに集まったのか、父が埋めていったのか。アイディアはいいだけに不透明な部分が残っ…

「2度めの握手」師匠

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011691.html 豆腐: 途中で、冒頭の一文は間違いなのかと思ったが、そうではなくてびっくりした。

「もらうなら」鈴木舞

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011684.html 豆腐: はあ。 目玉とピンポン玉を替えることを告白することが怪談になるでしょうか?

「啓蟄」沙木とも子

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011681.html 豆腐: 静かな怪異の描写を取り巻く、これもまた静かな人の業のゆらめきがいい。 高い完成度。

「裁判傍聴」坂巻京悟

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011663.html 豆腐: これだけでは被告人の嘘か妄想としか思われず、怪異かもしれないと思っているのは語り手のみ。 くだくだと裁判所の景色を描写しても特に効果はないと思うので、その分を他のことに使ったほうがいい。

「倦怠期」内藤 了/

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011657.html 豆腐: 暗闇での情事に夫の不貞を妄想する展開は、呪いの一部なのだろうか。 いさかいと情事のギャップにはまっていく課程をもっと描けばよかったのに、展開が類型的で性急にすぎる。

「ライブベイト」朱雀門出

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011643.html 豆腐: 「右目と左目の視線が微妙にずれている」がいい。 ほかは「牛の首」系の話に新規のディティールが増えた感じ。

「田辺坂」渋江照彦

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011640.html 豆腐: 坂の説明がくどいが、一転、怪異の説明になると無駄がなく、最後まで一定のテンションを保って不気味な事実だけを連ねていくのがいい。

「拡散系」島村ゆに

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011609.html 豆腐: 怪異を説明する最後の段落が興ざめな上に、意味が通らない。 拡散する怪異が収束する理由がわからない上に、どこにも「あなたにだけ」と書いてないので、とってつけた感が増す。

「送迎バス」純太郎

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011608.html 豆腐: バスが最初から異界のものだったのか、それとも事故のニュース後に異界のものとなったのか。 万年筆が部屋に現れる必然性がない。

「父と娘」蒼 隼大

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011603.html 豆腐: 忌避するものに犯され、それを孕むことの恐怖と快感にクローズアップすると、個人的には好み。 この段階ではただのエログロシチュエーション怪談。

「Everyday,蚊、注射」蒼 隼大

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011592.html 豆腐: ゾンビはSFかホラーであっても怪談ではない。 私はゾンビ好きだけど、ゾンビものとしてもさして評価はできない。

「実験」椎津くみ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011588.html 豆腐: 蝋がどこに垂れて足に向かっているのか書いていないので、イメージが伝わらない(たぶん床なんだろうと思うけど)。 蝋燭の蝋が溜まって、その流れで妖しいものの到来を表すアイディアがいいだけに、…

「岬への坂道」椎津くみ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011587.html 豆腐: 語り手が幽霊に興味を持ったとして、通行人を観察するのは変。 それ以前に、事故現場に執着する理由が「事故に遭った」だけというのは乱暴。 これもびっくりオチを目指しているが、二節目でオチが予…

「仕返し」椎津くみ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011586.html 豆腐: 裕子には夫がいるので、実際には三股では? 「厳重に毛布が巻かれて」いるなら、「隙間から中身が覗」くのは変では? あと、びっくりオチとしては、途中で気づいてしまい残念だった。

「春の日のアパートの一室」阪井マチ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011562.html 豆腐: ラストの「私も男性も情けない声しか出せなかった」が、怪異に出会った人の反応を表す文章として、個人的には類を見ない素晴らしさと思う。 が、そこに到るまでにひっかかる表現が多い。

「怪談王」新熊昇

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011550.html 豆腐: 面白いんだけど、ところどころ誤字脱字があるのと、最初の一文から題名を「大怪談王」にした方がよかったのでは、と思ってしまったので。

「ミチヨちゃん」早乙女まぶた

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011549.html 豆腐: ミチヨが何者なのか、という点で物語を引っ張るが、それが超自然的な現象かどうかが解らないので、怪談としては腑に落ちない。 あと、ごちゃごちゃしすぎ。

「黒女」百日紅

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011543.html 豆腐: 歯はいつ抜けたんだろ。

「求婚」早乙女まぶた

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011541.html 豆腐: 彼のキャラクターが薄い。怪異の根本である彼の気持ちの深さを感じさせる描写があれば。 ところで、冥婚って流行りなの? GIMA氏の諸作とか、独善男シリーズ(勝手に命名)とか、今年はこのネタのも…

「そうじゃないだろ」早乙女エムザ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011539.html 豆腐: チャレンジは面白い。 けど、息子がなぜ怖がらないのかに関しての、説明や描写がもう少し欲しい。 ただ「怖がらない」だけじゃ乱暴。

「ギヤマン」渋江照彦

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011532.html 豆腐: 不条理怪談を狙ったのかと思うが、漠然としすぎて伝わらない。

「モンブラン」渋江照彦

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011520.html 豆腐: 「丁度」の繰り返しを置き換えたり、全体の流れとして最後にもう一押し、余韻のようなものがあればよかったのでは、と思うけれど、シンプルなびっくりオチでいい。

「さざめき」サイトウチエコ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011519.html 豆腐: 「みんな黙」るのに、オチを引き立てる以上の意味があればよかったと思う。

「果て」寒竹泉美

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011518.html 豆腐: ショートショートですね。 雰囲気はいいと思うけど、怪談じゃないとも思うので。

「ちけい」朱雀門出

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011515.html 豆腐: 題名の意味に気づいてはっとさせられる構成がうまい。僧の描写も不気味でいい。

「嫁入り葬列」助六座

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011499.html 豆腐: ヒロインが「出来事」に対してどう考えていたのかがもっと明確だとよかったかな。 なんとなく「神様」の実在を感じていた、とか。

「骨細工」早乙女まぶた

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011490.html 豆腐: お母さんは何を作っていたのか、というか、なにをどうして「人形」を作ったのか。 例えば、お母さんが陶芸家だとか、デザイナーだとか、そういう情報があればもっと解りやすく朦朧として、よかったの…