作品名:さ行

「親しい彼女」野棲あづこ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011742.html 豆腐: 「もうすぐ死んじゃうかもしれない人って写真に撮ると瞳に光が入らないで真っ黒に写る」という怪異が実証されるだけの話。 加工とか修正とかは、誰が、いつ、したんだろう。

「死亡事故発生現場」海野久実

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011730.html 豆腐: 立て札が次々と現れ、それが過剰になっていく様は面白いが、怖さを盛り上げる手法が今ひとつ。

「最後に会った友人」黒崎典

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011721.html 豆腐: 平易な文章で、特に盛り上げもないのかと思ったら最後で落とす。 スタンダードだが全体の雰囲気が楽しい。

「吸う」水月満

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011712.html 豆腐: 住宅の一部を改造した整体医院て、珍しいかな? 特に盛り上げなどもなく、淡々とオチていくので、短くまとめたという以外に印象に残りづらい。

「入水」メジャヴ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011696.html 豆腐: 怪異らしきものが沼中の幻影とその台詞しかなく、それが偽悪的な雰囲気の文章で装飾されているだけ。 沼というロケーションも、入水というテーマからのもので、それも文体から導きだされたものに思え…

「卒業」雷都

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011687.html 豆腐: 細かいところで幽霊の存在を示そうとする手法はいいが、それだけといえばそれだけの話で、卒業の時期が舞台の意味が特に読みとれない。

「白い家」南佐 青州

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011680.html 豆腐: 自分の頭の中のイメージを、うまく他人に伝える言葉に変換できていない印象。 「なんだかよくわからない雰囲気」は好みだが、これは「なんだかよくわからない文章」。

「酒捻り」敬志

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011678.html 豆腐: 目に見える異常の描写はすばらしいが、扱っているテーマがテーマだけに個人の妄想の可能性が拭えず、怪異としてのレベルが低くなっているのが残念。

「白い手」青木しょう

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011677.html 豆腐: 読みやすい文章で、個人的に好みなテーマを描かれたのでお豆腐多め。 怪異の描写をもう少し丁寧に、老婆の理解は唐突でも、読み手には唐突でないようにすればもっとよかった。

「スペルバウンド」葦原崇貴

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011676.html 豆腐: 綺麗に決まっている。 「パーム」などの専門用語に戸惑った向きがあったのと、綺麗さ故か、地味なのが瑕瑾。

「昔日の契約」紅 侘助

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011673.html 豆腐: よくある「廃屋で変な物を持ち帰ったら」話だと思いながら読み、それ以上にはならないことに最後で気づいた。

「授かる」間遠南

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011665.html 豆腐: 「幼気さ」? 父の語りの文体も、途中から会話風ではなく地の文になっているのもおかしい。 最後の二文も独りよがりで意味がわからない。

「裁判傍聴」坂巻京悟

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011663.html 豆腐: これだけでは被告人の嘘か妄想としか思われず、怪異かもしれないと思っているのは語り手のみ。 くだくだと裁判所の景色を描写しても特に効果はないと思うので、その分を他のことに使ったほうがいい。

「そば殻の枕」古賀みくる

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011658.html 豆腐: それなりによくできているが、よくある話でインパクトが弱い。

「背中が…。」甲斐子太郎

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011654.html 豆腐: 作者がどんな人かは知りませんが、チャレンジすることはいいことだと思う。まずは、色んな小説を読むことから始めると方がいい。

「知らせの鴉」内田花

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011653.html 豆腐: ところどころ引っかかる描写があったりはするが、全体の雰囲気や流れはいい。 どうにかして一行削り、最後の一文は一行あけると余韻が出ていいと思う。

「十七時の怪談」百句鳥

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011648.html 豆腐: 文章のつなぎに難があるのと、大仰な言葉づかいをしてしまう点で、スムーズに文章に入り込めない。 螺旋階段なら螺旋階段と一言言えばいいのでは?

「新築」クジラマク

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011645.html 豆腐: 怪異の質、それを語るテクニックなど、安定して上手いが、密度が濃すぎてテンポに欠ける。

「添い遂げる」きりゑ薫

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011632.html 豆腐: 妻から好かれていたのか嫌われていたのか、妻を好いていたのかそうでもなかったのか、そういうことを書かなければただ怪異があるだけ。

「「死ぬな」」きりゑ薫

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011630.html 豆腐: 途中でギミックがバレるので、もっと短くていい。

「島津兵の無念」音城弦二朗

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011629.html 豆腐: 島津兵の亡霊はどこに立つのかという疑問はあるが、続く長広舌に怪異を求める気持ちがうんざりと萎え、かと思うとオチで件の亡霊が話を終えるまで犠牲者を離さないうざい性質の持ち主だと知れて、そ…

「16歳の悪夢」タダスケ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011626.html 豆腐: はいはい。 怪異に至る情報の提示の仕方にムードがなく、無駄がないといえば聞こえはいいですが、早い段階でギミックがわかってしまいます。 さらに、追い詰められて反撃した結果、化け物を倒してし…

「最後の電話」カオル

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011619.html 豆腐: 同窓生の間だけで連鎖する怪異、というのもちょっと納得がいかない。 電話を媒介とするなら、家族友人恋人仕事仲間などでもっと死者が出ているのでは?

「12月8日」小林裕

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011612.html 豆腐: ジョン・レノンに関する記憶と殺人に符合を見出すファンタジーのように思う。怪談なのかどうか。

「シンデレラ」屋敷あずさ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011610.html 豆腐: かぼちゃが出てきてしまうので、本当にそのまんまシンデレラの話を怪談風にしただけ。

「送迎バス」純太郎

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011608.html 豆腐: バスが最初から異界のものだったのか、それとも事故のニュース後に異界のものとなったのか。 万年筆が部屋に現れる必然性がない。

「自転車」峯岸可弥

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011606.html 豆腐: 語りの内容の混乱が、怪異の証明になっているような、いないような。 混乱を混乱のままで終わらせず、恐怖に変わる流れが欲しいと思う。

「洗車」内藤 了

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011599.html 豆腐: 倒置する怪異と、それが連鎖する構図は面白いが、ところどころ説明に難あり。あと、「ぞっとする」と言い切ってしまうのは諸刃の剣。

「実験」椎津くみ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011588.html 豆腐: 蝋がどこに垂れて足に向かっているのか書いていないので、イメージが伝わらない(たぶん床なんだろうと思うけど)。 蝋燭の蝋が溜まって、その流れで妖しいものの到来を表すアイディアがいいだけに、…

「仕返し」椎津くみ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011586.html 豆腐: 裕子には夫がいるので、実際には三股では? 「厳重に毛布が巻かれて」いるなら、「隙間から中身が覗」くのは変では? あと、びっくりオチとしては、途中で気づいてしまい残念だった。