作品名:ま行

「物を無駄にするな」黒咲典

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011736.html 豆腐: 変質的で猟奇な話であり、怪談とは思われない。

「ミタラシヌ」符儀志菜々

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011734.html 豆腐: 「この神社で霊を見たら、憑りつかれて呪い殺される」なら、誰の、どんな霊でもいいということになり、特殊なのは霊ではなくこの神社にある呪いだということになる。 であれば、この神社と呪いにクロ…

「喪中ニツキ」メジャヴ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011717.html 豆腐: 床にいた家族のかつての姿=幽霊を見た、たたきつぶした、で、なぜ「死んで」しまうの? 頭の中のイメージを、他人に伝える技術をもっと磨いた方がいいと思います。

「夢遊する鯉」三和

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011706.html 豆腐: 静かに耽美な雰囲気。これはこれでいい。

「霧笛」時来野

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011701.html 豆腐: 父子をつなぐ怪異は、先立つ子の時を越える罪悪感なのか。 「あの子はわかっていたのだろう」以降の文章に、状況を伝える文章の組立と言葉づかいに整理が必要と感じたが、同時に自分を甘やかす語り手…

「迷い蝿」立花腑楽

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011695.html 豆腐: 蠅は死や病を引き寄せてしまう叔母の心の動きが具現化したものか。 細かい表現や流れを総合した一枚の絵として美しいが、個人的には奥行きが足りないと思った。

「見上げるな」炭酸水

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011693.html 豆腐: 無駄なくすっきりしているが、それだけに描写が薄く、地味な印象。 読後に余韻が欲しい。

「もらうなら」鈴木舞

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011684.html 豆腐: はあ。 目玉とピンポン玉を替えることを告白することが怪談になるでしょうか?

「モンシロチョウ」芦原崇貴

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011635.html 豆腐: 彼女の最期の部分は、もう一行くらい後ろでもよかったような。 それにしても、引っ掛かりのまったくない文章を読むとうれしくなる。

「水シャワー」AkiDreamer

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011617.html 豆腐: 最後の二文だけでは、「世界で一番短い怪談」に敵わない。 「世界で一番短い怪談」とは、以下のようなものです。"The last man in the world sat alone in the last room in the world. Suddenly, th…

「岬への坂道」椎津くみ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011587.html 豆腐: 語り手が幽霊に興味を持ったとして、通行人を観察するのは変。 それ以前に、事故現場に執着する理由が「事故に遭った」だけというのは乱暴。 これもびっくりオチを目指しているが、二節目でオチが予…

「ミチヨちゃん」早乙女まぶた

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011549.html 豆腐: ミチヨが何者なのか、という点で物語を引っ張るが、それが超自然的な現象かどうかが解らないので、怪談としては腑に落ちない。 あと、ごちゃごちゃしすぎ。

「ムカデ」つばきとよたろう

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011545.html 豆腐: なんだろうなんかクセになる。 意味が通るような通らないような、面白いような味気ないような、高評価というよりは好評価といった感じ。 ええいもういいや3つにしちゃえ! 偏愛します。 初めて読んだ…

「夫婦湯呑」岩里藁人

豆腐: 作りは丁寧だが、怪異の影響が現れる段階で一気に簡素な説明になってしまうのが惜しい。

「喪服の女」矢内りんご

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011534.html 豆腐: ありきたりな話かと思うけど、最後の一文でぞっとさせられる文章力が素晴らしい。 語の選択や配置、文体がいいんじゃないかな。

「モンブラン」渋江照彦

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011520.html 豆腐: 「丁度」の繰り返しを置き換えたり、全体の流れとして最後にもう一押し、余韻のようなものがあればよかったのでは、と思うけれど、シンプルなびっくりオチでいい。

「未収録」暮木椎哉

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011508.html 豆腐: 読んでいてひっかからない文章がいい。 それらしさのバランスを上手くとっている内容もいい。

「魔一文字」坂巻京悟

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011489.html 豆腐: 昨今はやりのうざったいライトノベルみたいな文章が受けつけなかったけど、アイディアとしては面白い。 スレで批判の多かった文章ですが、そのまま残しておきます。 オリジナル妖怪「魔一文字」の紹…

「虫の交尾」猫張斗

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011483.html 豆腐: なんで「バーガー臭い息」なんだろ。 虫の霊? 虫の復讐として、アメリカ都市伝説風怪奇譚にしたほうがよかったんじゃないかと思う。

「マンホール」地獄熊マイケル

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011467.html 豆腐: 日々それなりの数の人間がマンホールを踏んでいるのではないか。 マンホールを開けて作業する業者はどうやってこの怪異を避けているのか。 そもそもそういう業者は本当に人間なのか。 その辺に思考が…

「ムカサリの地獄」GIMA

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011446.html 豆腐: 夫が絵馬を奉納したがった理由が解れば、もっと面白かったのに。 例えば、夫の目にも娘が見えていて、その死後の愛(欲)から逃れるためにムカサリを思いつく、とか。 このままでは陳腐なだけ。 しか…

「もっとも古い記憶」道標法師

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011435.html 豆腐: アイディアは面白いが、書き口がぎこちない。

「もう、済んだか」日原雄一

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011427.html 豆腐: オチの「蔵前駕籠」を使いたかったのだろうが、前半の怪現象との整合性が見えてこない。 適材適所ということであったとして、その匂わせがあってもいいのでは?

「道を逸れる」樫木東林

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011405.html 豆腐: それっぽい雰囲気がいい。 句読点の位置とか、文章を入れ替えるともっとイメージが伝わりやすくなりそう。

「マサル」大谷雪菜

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011400.html 豆腐: 安定した書き口。 ところどころ表現に疑問点があるけど。

「三河屋の主人」丸山政也

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011395.html 豆腐: これもオーソドックスな展開がいい。 「軒並み」の使い方とか、「三河屋」の言葉のイメージに寄りかかっているのが瑕瑾。

「もう何も怖いものは見えない」行一震

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011389.html 豆腐: 悪意が超自然的な実態を持つ予兆を描きたかったのか。 「わたしって、ほんとバカ」*1が言いたかっただけではなかろう。 *1:『魔法少女まどか☆マギカ』の中のセリフで、こういうのありましたよね。