「消えた指」よしお てつ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011686.html 豆腐: 事後から語り始め、怪異を想像させながら二段目のオチにたどり着くまで、丁寧に書かれていて好感が持てる。

「ヘテロの再生」高中千春

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011685.html 豆腐: 毛根が生きていて毛が伸び続ける怪異、というのは地味ながらインパクトがあっていい。 「頭の節からうえ」など、意味のわかりづらい表現がある。

「もらうなら」鈴木舞

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011684.html 豆腐: はあ。 目玉とピンポン玉を替えることを告白することが怪談になるでしょうか?

「安心できる我が家」黒崎典

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011683.html 豆腐: 普通。 怪異の存在をにわおせ、その予兆で恐怖を誘う手法なのだと思いますが、「こうかな?」と想像する展開にことごとく合致してしまい、意外性を感じませんでした。

「妻の指」花崎狂華

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011682.html 豆腐: 文章にところどころ重複がある。 オチも強引な感じを受けた。

「啓蟄」沙木とも子

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011681.html 豆腐: 静かな怪異の描写を取り巻く、これもまた静かな人の業のゆらめきがいい。 高い完成度。

「白い家」南佐 青州

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011680.html 豆腐: 自分の頭の中のイメージを、うまく他人に伝える言葉に変換できていない印象。 「なんだかよくわからない雰囲気」は好みだが、これは「なんだかよくわからない文章」。

「ぽっくりさま」化野蝶々

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011679.html 豆腐: 「ぽっくりさま」の説明が乏しく、なぜ当時よりも古い時期の人形に、当時の村人と同じ顔があるのか、その辺りの整合性がほしい。 奉納は今(当時)も行われているが、「自分だけ人形が奉納されていな…

「酒捻り」敬志

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011678.html 豆腐: 目に見える異常の描写はすばらしいが、扱っているテーマがテーマだけに個人の妄想の可能性が拭えず、怪異としてのレベルが低くなっているのが残念。

「白い手」青木しょう

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011677.html 豆腐: 読みやすい文章で、個人的に好みなテーマを描かれたのでお豆腐多め。 怪異の描写をもう少し丁寧に、老婆の理解は唐突でも、読み手には唐突でないようにすればもっとよかった。

「スペルバウンド」葦原崇貴

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011676.html 豆腐: 綺麗に決まっている。 「パーム」などの専門用語に戸惑った向きがあったのと、綺麗さ故か、地味なのが瑕瑾。

「バーきわこ」内藤 了

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011675.html 豆腐: 面白いが、恐怖のカタルシスに欠ける。

「初体験」込宮宴

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011674.html 豆腐: 金縛り初体験の話、というだけだった。

「昔日の契約」紅 侘助

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011673.html 豆腐: よくある「廃屋で変な物を持ち帰ったら」話だと思いながら読み、それ以上にはならないことに最後で気づいた。

「空襲を受け」甲斐子太郎/

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011672.html 豆腐: 書き手が思ったことが、読み手にも伝わらなければ意味がない。 一読み手として、これはただの思いこみだとしか思わなかった。

「合掌」五十嵐彪太

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011671.html 豆腐: 調べてみたら、死体が埋まっているとして、そこから地中に貯まるリンを吸い上げ、紫陽花は青くなるらしい。 そうじゃないから超自然の怪異、ということになるのだろうか。 合掌によって怪異がほどけ…

「友達」崩木十弐

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011670.html 豆腐: 墨と炭の符合がぱっと頭に浮かぶ。 日常に侵入してくる怪異の不気味な存在感がいい。 ところどころで変な表現(「室」じゃなくて「部屋」でいいんじゃ?)があるけど。

「子供部屋」入江克季

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011667.html 豆腐: 無駄が多すぎる。 「子供」がママ友の死んだ子と別人であることを出現と同時に明かし、辞去後の述懐めかした解説を省いたほうが、もっと効果が上がると思う。

「木陰の少女」入江克季

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011666.html 豆腐: ありきたりな怪異を背景に「誰かの理想が形になったような」キャラクターが都合よく活躍するだけの話。

「授かる」間遠南

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011665.html 豆腐: 「幼気さ」? 父の語りの文体も、途中から会話風ではなく地の文になっているのもおかしい。 最後の二文も独りよがりで意味がわからない。

「何かおかしい」ヒノ

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011664.html 豆腐: そうですか! 両腕のない通行人と、額を撃たれた警官は殺されていると思うのだが、現世はそんなに物騒なのだろうか。 自身の死に気づかない死者というネタも特に新味はない。

「裁判傍聴」坂巻京悟

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011663.html 豆腐: これだけでは被告人の嘘か妄想としか思われず、怪異かもしれないと思っているのは語り手のみ。 くだくだと裁判所の景色を描写しても特に効果はないと思うので、その分を他のことに使ったほうがいい。

「ビストロシリカ」深田 享/

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011660.html 豆腐: 「話を引き取った」、「彼女は主人の会社の〜」など、言葉づかいに妙なところがある。 また、店にたどり着けないのに、探偵がなぜ語り手を訪れたのかが不明。 こういうところにひっかかると、特別料…

「同じ鏡は見られない」古屋賢一

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011659.html 豆腐: 「でも、やっぱり、フューチャーイメージのチャンネルがリンクしてなかったのは〜」で、それまでの印象ががらりと変わる展開はよかったが、最後で以前の投稿作に関して反省をし始めるくだりは完全に…

「そば殻の枕」古賀みくる

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011658.html 豆腐: それなりによくできているが、よくある話でインパクトが弱い。

「倦怠期」内藤 了/

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011657.html 豆腐: 暗闇での情事に夫の不貞を妄想する展開は、呪いの一部なのだろうか。 いさかいと情事のギャップにはまっていく課程をもっと描けばよかったのに、展開が類型的で性急にすぎる。

「墓石へ」たかき統一/

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011656.html 豆腐: 冒頭の文章からは、風水を行うのは初めてのような印象を受けたが。 そして、亡霊は墓石とともに語り手の背後をついてまわっているのだろうか。

「私はそれほどこわい嫁じゃありませんよね?」守 界

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011655.html 豆腐: はあ。 咳がとまらない人間に歯ぎしりしている暇がありますか? 咳から肺癌を想像するのに、伝染性の病気だと考えるでしょうか? 怪異と異常心理の組み合わせ、特に怪異に勝る異常心理を描くのは今年…

「背中が…。」甲斐子太郎

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011654.html 豆腐: 作者がどんな人かは知りませんが、チャレンジすることはいいことだと思う。まずは、色んな小説を読むことから始めると方がいい。

「知らせの鴉」内田花

http://blog.bk1.jp/kaidan/archives/011653.html 豆腐: ところどころ引っかかる描写があったりはするが、全体の雰囲気や流れはいい。 どうにかして一行削り、最後の一文は一行あけると余韻が出ていいと思う。